小説 オッキーマ伝説

第3話

第2章・1節

206X年8月7日午後7時
私の家族もこの天体ショーを観ていました。 私のグループには私とその家族、第一エリアの総督とその家族、同エリアの議会議長とその家族と、私の親友で情報局の局長を務める物見と家族、計16人が一緒のテーブルに着き、食事をしながら、話に花を咲かせていました。
総督夫妻には私の長男ケンイチと、同級生の男の子ジュンがいます。ケンイチの姉アユミと同級生の女の子ミドリもいます。議会議長の娘ノンコ。市議会議長には長男ユッケがいますが、今夜は用事があって、ここへは来られないということです。情報局の友人である物見の家族も来ています今夜は私の秘書で有能なセイランも同席しています。
モノミの次男のクォートと私の子供達は初対面ではないようです。もうそろそろ天体ショーが始まると思っているとき、クォートが「いつものところへ行くよ」と子供達を促しました。子供達はその一言で、目的を理解し、駆け出しました。クオートは大変利発な青年で、責任感の強い好青年です、子供たちはとても信頼しているようですし、親たちは安心して任せられると笑顔で見送りました。森までの距離は500メートルほどですから、程なく子供達の姿は森の中え消えました。
まもなく天体ショーが始まりました。 この日はいつもより流星が大きく、数も多く思えました。「バリアがなければこのエリアは相当な被害をこうむることになるだろうなぁ」。「バリヤが出来た年に始まったこのショーを、最初は連邦の攻撃と思い。不快に思っていましたが半年後に連邦と和解し、この攻撃の話をしたのですが。連邦からのものではない事が判りました。いまだに良くわからないのですが異次元の空間から、流星群が定期的に発生しているらしく、そのなぞを解明すべく、半年後に探査に乗り出す準備をしているのです。
2万メートル上空で繰り広げられる光の祭典が続いています。私は、5歳の頃まで地球にいました。地球の日本国・北海道州にいたときに、父や母が「もう50年以上も昔のことだけどね、そこの十勝川では毎年大きな花火大会があってね、よく見に行ったものだよ。日本でも指折りの花火大会ということで、国内はもちろん海外からの観光客まで、大勢集まって来ていたんだよ。」と言っていました。 オッキーマは毎年その頃になると繰り返される父母の思い出話に目を輝かして聞き入っていたものです。「ぼくも見てみたいなー」子供だった私は、そういいながら、頭の中で美しく壮大な花火大会を想像していたものです。「父母の言う花火大会というのはこのようなものなのだったにかな」などと考えていました。
そうこうしている内に、天体ショーが終わり、家に帰ろうとして回りを見渡しました。子供達の姿が見えません。5人の供達がいないのです。まだ帰ってきていないのです。今まで、1度もこのようなことはなかったのですが、少し心配になりました。私たちは子供達を捜すことにしました。
始めに子供達の入った森の中を手分けして探しました。大声で子供達を呼び続けました。返事はありません。少し待ってみることにしました。沈黙の中を時間が経ちました。10数分のことでしたが、みなの顔は不安で仕方がないと訴えていました。
誰となく、思い思いに子供達の行きそうなところを探し始めました。30分程経つと皆が元の場所に戻りました。
私の妻ケイが不安を隠しきれない様子で言いました。 ケイ:「いないわ・・・誰も見つけられない・・・皆さんはどうでした?」 皆が口々に、一人も見つからないことを告げました。私は息子の携帯に何度も呼び出しをかけ続けましたが、「おかけになった電話は、電源が入っていないか、電波の届かないところに・・・。」とメッセージが繰り返されるばかりです。「電波の届かないところ・・・」私は何か得体の知れぬ不安を覚えたのでした


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